アグリテック甲子園での展示内容のご紹介

2021/12/17 ホーム

農業版STEAM教育事業(姫路市 x 株式会社プロキッズ)

内閣府の地方創生推進交付金事業「スマート市民農園×STEAM教育による地域に根付くアグリテックの担い手育成事業」の一環として、「農業版STEAM教育」を実施しています。

本プログラムは、未来を担う子供たちが、最新のIT技術を活用して農業を行う体験を通して
農業とITに対する興味喚起を促し、新たな農業の可能性を感じる機会を生み出すことを目的としています。

農業版STEAM教育事業では、最新の農業用ロボットとして「ファームボット」を活用しています。


ファームボットのご紹介

農業分野のIT人材育成を支援する「アグリテック体験プログラム」

姫路市の小中学生の親子がITを活用したスマート農業に取り組む「アグリテック体験プログラム」では
農業用ロボット「ファームボット」と環境モニタリング装置「e-kakashi」の最新技術を活用した、次世代の農業に触れる体験を提供しています。

農作業をロボットにお任せ

水やり・種まき・除草といった農作業の手間を「ファームボット」に行ってもらいます。
パソコンやスマートフォンから簡単に操作でき、畑に設置しているWebカメラを活用すれば、自宅から遠隔操作で育成状況も確認できます。


パソコンからファームボットを操作する様子

参加親子がそれぞれ自分の畑にプログラムを設定できます。
毎朝5時に自動で水やりや、作物の種類に合わせて水やりの頻度や量をカスタマイズすることも可能です。


アグリテック体験プログラム「初回レクチャー」の様子

栽培期間中は、参加者はそれぞれ「ファームボット」を遠隔操作して農業を進めます。

「ファームボット」の公式の操作マニュアルは専門家向けで英語で書かれています。
そこで、子供たちにも理解しやすい教材をマイクロラーニングなどの手法を活用して作成しました。
さらに、ファームボットや農業についてわからないことがあれば、LINEを活用して気軽に質問することもできます。


ファームボットの操作やプログラミング方法を説明したオリジナル教材

遠隔操作で野菜を栽培、そして収穫!

約6ヶ月のプログラムの最終成果発表会では、収穫までの様子や今後の計画などを子供たちがプレゼンテーションしてくれました。
作物の最適な成長条件に合わせて水やりのタイミングを変えたり、水を与える場所を調整したりするなど、それぞれプログラミング面でも遠隔農業の工夫が感じられる内容が多くありました。


植物の様子や今後の計画を発表します


栽培期間中から収穫の成果までが記された観察日記

<参加者の感想>

ファームボットが作業をしてくれるので週一回くらいしか畑に行きませんでした。
暑くて大変だったので、毎日畑作業をしている人はすごいなぁと思いました。
このプログラムが終わった後も家でキュウリやナスを育てたいです。
プログラミングは楽しくて、簡単にできて良かったです。この経験を通してこれからもプログラミングをやってみようと思いました。

未来の農業を創る子供たちの育成

アグリテック体験プログラムは、子供たちにIT技術を駆使した新しい農業体験のきっかけを提供しています。
参加してくれた子供たちにとって、この経験が農業やITに興味をもつきっかけに繋がると嬉しいです。

【イベント報告】姫路市の小学生が挑戦する未来の農業:雨にも負けない「アグリテック体験プログラム」