「ゲームへの熱量を将来役立つ力に変えられたら…」
パソコンやSwitchに夢中な我が子をみて、一度は考えたことありませんか?

実は「好きなものを作りたい」というのが、プログラミング学習の一番の原動力になります。
今回は、趣味のチェスへの愛を詰め込んだ本格ゲームで見事、
2025年プログラミング作品発表会の「最優秀賞」に輝いた小学6年生のストーリーです。

実は昨年も「優秀賞」を受賞した実力者。
そこからさらに1年、いかに成長を遂げたのか、大人顔負けの「思考プロセス」に迫ります。

チェスを知らない人に届けたい!スクラッチで作った本格ゲーム

チェスを知らない人に届けたい!スクラッチで作った本格ゲーム
<城戸さん(インタビュー時、小6)>
スクラッチコースを経て、現在はPythonコースを受講中。
2023年のプログラミング作品発表会で「特別賞」、2024年に「優秀賞」、2025年に「最優秀賞」を受賞。
2024年の城戸さんの受賞インタビュー記事はこちら

初心者も安心!ガイド付きの本格チェスゲーム

―― 3年連続の受賞、そして今年はついに「最優秀賞」獲得おめでとうございます!

ありがとうございます。本当に驚きました!
あまり自信はなかったので、まさか自分が最優秀賞に選ばれるなんてという感じです。

―― 受賞した作品「チェス オフライン対戦用」について教えてください。

スクラッチ上で駒を並べて、チェスができるゲームです。
一番の特徴は、チェスを初めてやる人、ルールがわからない人のことも考えて作りました。
駒にカーソルを合わせると、動き方の説明やガイドが出るように工夫しています。


初心者も配慮した「チェス オフライン対戦用」の操作画面

―― 駒の説明文もとてもわかりやすいです!自分で考えたのですか?

日本チェス連盟さんの公式ホームページにある内容を、一部転載させてもらいました。
メールを送って、文章を使っていいかの許可を取っています。

―― 小学生のうちから著作権やリテラシーの実践が素晴らしいです。
チェス画面の端に駒の説明が表示されます
チェス画面の端に駒の説明が表示されます

試行錯誤の連続。バグを乗り越えた「逆算思考」

―― 制作で一番難しかったところはどこですか?

「チェック(王手)」の状態かどうかを、自動で判断するプログラムです。
ここが一番複雑で、完成するまでに何回もバグが起きて、とても大変でした。
スクラッチの「ブロック定義」を使って、なんとか処理をまとめました。

ブロック定義を使ってきれいにまとめられています
ブロック定義を使ってきれいにまとめられています

―― 3年連続受賞という結果ですが、作品制作のコツはありますか?

基本的に空き時間で作るのがおすすめです。
バグで行き詰まったときは、好きな曲を聴いたり、他のゲームをして気分転換しています。
そうすると、頭の中に解決策やアイディアが思い浮かぶことがあるんです。

あとは、今回は制作期間が限られていました。
ゴールに対する実装方法を2〜3個考えて、頭の中で効率よく選ぶことを意識しました。

メンターが語る成長。「なぜ?」を深掘りする考え抜く力

―― 次はメンターの廣井先生にお聞きします。
城戸さんの作品のポイントを教えてください。

初心者でもチェスを楽しく学べる設計が、徹底されている点が素晴らしいです。
ガイドラインを作ったり、演出など細部までこだわって作ってくれていました。

―― 城戸さんの成長を感じたところはありますか?

1年前と比べて「考え抜く力」が特に成長したと思います。
難しい課題にも「自分はこうしたい」というゴールから逆算して、一つずつ順序立てて解決できていました。

また、エラーが出ても「とりあえず動くからいいや」で終わらせないのがすごいです。
「どこが、なぜ間違っているのか?」を探究できる姿勢が、城戸さんの強みだと思います。
メンターの廣井さん(右)もインタビューに同席
メンターの廣井さん(右)もインタビューに同席

スクラッチからPythonへ!「好き」を極める今後の目標

―― コードランドに通って良かったことを教えてください!

コードランドに入っていなかったら、
プログラミングという僕の大きな趣味が1つなくなっていました。

―― 現在はPythonコースを受講中なんですね。学習の進み具合はどうですか?

Python中級コースの途中で少し難易度が上がりました。
でも、スクラッチと似ているところもあってわかりやすいです。

コードランドのPython中級コース
コードランドのPython中級コース

―― 今後の目標や、これから作ってみたいものを教えてください

まずはPythonの上級コースを終わらせたいです。
Pythonのゲーム制作コースにも興味があります。
あとは、スクラッチでマリオのような3Dゲームも作ってみたいと思っています。

―― 最後に、プログラミングを始めようか迷っている人にアドバイスをお願いします!

迷っているなら、とりあえず始めてみることをおすすめします!
最初は視覚的にわかりやすいスクラッチから始めると良いです。
後からPythonを学ぶときにスクラッチの考え方が通用するのでおすすめです。

―― 最後に親御さまからのメッセージもご紹介します。

今年のCodeland challangeは特に、素人目にも難しそうな作品ばかりでした。
息子自身も、制作の中で、経験のない課題をいくつも立てて果敢に取り組み、本当によく頑張ったと思います。

日々のレッスンは「評価の場ではなく、やりたいことを実現する場」だからこそ、
何年も続けていられるのではないかと思います。

また、「プログラミング=楽しいこと」という感覚をしっかりと育てていただいたからこそ、
技術を自主的に磨く意欲にも繋がっているのではないでしょうか。
そのような機会を与えていただき、先生方には心より感謝しております。

―― 城戸さん、廣井先生ありがとうございました!これからの成長がとても楽しみです。

編集後記

インタビューを通じて印象に残ったのは、城戸さんの一貫した「誠実なモノ作りへの姿勢」でした。

「チェスを知らない人にも楽しんでほしい」
好きなものを形にする過程で、自分だけでなく使う人のことも思いやれる。

2023年の特別賞、2024年の優秀賞、そして2025年の最優秀賞。
一歩ずつ階段を登るように成長していく姿は、まさに「好き」が社会で通用する「実力」に変わる瞬間でした。

「うちの子も、夢中になれるものを見つけてほしい」
「自分で考え形にする力を身につけてほしい」
そう感じた方は、ぜひ一度コードランドや発表会でお待ちしています!

スクラッチコース

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