大学入学共通テスト「情報」第1問の問2を解説してみた
こんにちは!インターン生の東海林です!
大学入学共通テストで2025年に開始される教科「情報」。
前回の記事に引き続き、サンプル問題の第1問を解くために必要な知識・用語を解説していきます。
第1-2問:情報のデザインに関する問題
第1-2問では
・情報を見やすく整理する方法
・情報に合わせたデザイン
について問う問題です。
現代はインターネットの普及により、データを大量に収集できるようになりました。
それに伴い「重要な情報を見やすく表現」し「必要な情報を発見する」スキルが要求されています。
それらを行うためには図が用いられます。
どんな種類の図があり、どのように用いられているのか、問題の選択肢を取り上げて5つの図を解説していきます。
1.ピラミッド図
この図の良い点は各層の比率と上下関係が一目で分かるところです。
これは食物連鎖を表しています。
数字を見なくても微生物が多いことや、肉食動物が自然界で一番上の存在であることが分かります。
2.ベン図
この図の良い点は複数の要素の関係性が分かりやすく、要素が重なっている場合、重なっているのがどれくらいなのか分かることです。
上の図から自転車を使う人が電車を使う人より多いこと、電車を使う人のうち約半分の人が自転車も使っていることなどが分かります。
3.座標軸(グリッドマトリックス)
この図で特徴的なのは、縦と横に二つの軸があるためそれぞれの成分の量を示せることです。
上の図は縦が重さ、横が価格なので、この二つの視点から売れ筋を分析できます。
点の数を見ると、5万円以上、1kg未満のパソコンがよく売れていることが分かります。
4.組織図
名前の通り、組織の構成が一目で分かりますね。
この会社だと、営業部、企画部と社長の間に秘書室があり、橋渡しをするような関係であることが分かります。
5.循環図
この図は繰り返し何かを行うことを表現できます。
よくPDCAサイクルを表すときに使われます。
PDCAサイクルは「改善」をした後に「計画」に戻ってより良いものにしていくという作業のことなので、この図で表すのにぴったりですね。
情報を伝える工夫をしてみよう
発表資料などをつくるときに「どんな方法で伝えれば相手にとって分かりやすいか?」を考え、適切な選択ができるようになりましょう。
また、紹介した図以外にもさまざまな種類の図があります。図のメリット(強み)を押さえ、表現の幅をひろげていきたいですね。
引き続きシリーズ記事として問題を解説していくので、次回もお楽しみに!