【レポート】Scratch3.0いよいよ正式リリース!
新Scratchがいよいよ正式リリース
2019年になり、子ども向けプログラミング環境であるScratchが新しくなりました。
今回新しくリリースされたScratchのバージョンは3.0です。
すでに日本語対応しているようですが、何が以前と変わったのかを見ていきましょう。
FlashからHTML5へ
今までのScratchはAdobe Flashで動作していましたが、新ScratchからはHTML5で動作するようになります。
HTML5の中でもGoogleのBlocklyをベースにした、Scratch Blocksが使われています。
HTML5へ移行した理由としては、下記のあると考えられます。
・Adobe Flashが2020年にFlashを終了すると宣言
・昨今のスマートフォンではFlashを未サポート
HTML5を採用したことで、今後スマートフォンやタブレットでどんどん使えるようになりそうです。
ちなみに現時点でもScratchをスマホでも操作することはできましたが、スマホ用のレイアウトに変更されていないため使いづらかったです。
アカウントと作品は継続
以前のScratchのアカウントはそのまま利用することができ、作品もそのまま引き継がれています。
また、閲覧数やお気に入り数なども引き継がれています。
デザイン変更
ブロックに関しては大きさや色合いの変更が少しはありませんが、大きくは変わっていません。
しかし、レイアウトは大きく変更されています。
以前のScratchと比較すると下記のような変更がされています。
・プログラミングした結果が表示されるステージが左から右に変更
・プログラミングするためのブロックがパレットが中心から左に変更
・プログラミングしていくスクリプトエリアが右から中心に変更
様々なスプライトが新しく追加
作品作りで欠かせないのがキャラクターであるスプライトです。
新しいScratchではキャラクターが大量に追加されたため、作品のクオリティーをあげることができます。
これはクリエイターにとっては嬉しいですね。
音声合成などの新機能
新しいScratchになって一番気になる新機能ですが、画面の左下のボタンから呼び出すことができます。
すると下記のような機能を利用することができます。
・入力したテキストを声にして読み上げさせることができる音声合成
・日本語を英語に変換したりすることができる翻訳
・子ども向けマイコンボードmicro:bitと接続
拡がる作品作り
クイズゲームで声を実際に出させたり、micro:bitのセンサーと接続してリアルな世界と連携させたりすることで、作品作りの幅が広がりそうです。
この中のmicro:bit接続を使い、下記のイベントを行いました。
子どもたちも新機能を使いこなして面白い作品を作り上げていました。
【イベント報告】新Scratchで作ろう!プログラミング腕輪で動く「魔法のクリスマスカード」
新しい機能をどんどん使いこなして、面白い作品を作りましょう!
※Scratchの名前、ロゴ、Scratchキャット、Gobo、Pico、Nano、Tera、Gigaの画像(「