【インタビュー】文系エンジニアに聞く、今だから思う必要な事

2018/12/03 お知らせ 記事

こんにちは。レミです。

 

先日、文系出身女性エンジニアの佐藤まみさんと小門 那緒さんからお話を聞かせていただく機会を作っていただきました!

 

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文系出身ならではの苦悩や強み、学生の時などいろんなお話を聞かせていただきました。(左:小門 那緒さん、右:佐藤まみさん)

 

プログラミングとの出会いはホームページを作りたい気持ちから

 

−今のお仕事に至った経緯はなんだったのですか

 

佐藤さん:

自分が使いたい製品、世の中を支えるサービスとアプリケーションの開発をしたいと思っていまの会社に転職しました。

実は一度エンジニアを離れたりしているので、説明が面倒なのですが(笑)

テクノロジーが作る世界が好きで、それに関わる仕事をしてきているつもりです。

 

小門さん:

今私は2社目です。

2社目は、ベビーシッターのマッチングサービスのスタートアップなのですが、前から興味が〜サービスのローンチを見てすぐ応募しました。

エンジニアリングをやろうというよりかは、その事業への共感で転職しました。

 

−お二人は文系出身ということですが、プログラミングを始めたきっかけはなんだったのですか

 

佐藤さん:

中学生の頃にHTMLやJavaScriptを触ったのが最初です。

インターネット黎明期で、いまのブログやSNSの代わりのような感覚で個人がサイト運営していたころですね。

ただ、本格的にサーバーをたてたりして勉強を始めたのは就職をしてからです。

 

小門さん:

中学生の時に初めて自分用のパソコンを買ってもらい、いろいろな人がいるチャットに出入りしていました。

その中の人がサイトを立ち上げていたため、ホームページは作ってみたいなと自然に思っていて、チャットルームにいる高専の人に教えてもらいながら、中学生ではHTMLに触っていました。

 

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学生に戻れるなら「数学」を

 

−プログラミングは理系の人がやると思っていたのですが、理系でなかったことにハンデを感じたことはありますか?

 

佐藤さん:

技術への壁は今もなお感じています。

画像認識の処理など計算式がわかればできることが増えるのになぁなど、やりたいことがあっても、なかなかそこに入っていけないのが苦しいですね。

APIを呼べばできることは知っていても、もっと先に入れればできることがある。

数学が嫌で避けたりしていたわけではなかったので、いまになって思うと、もったいないことをしたと思うことはあります。

 

小門さん:

私も技術への壁は感じています。

理系出身のエンジニアの中には、アルゴリズムを考えたりソースを書くのが10倍違う、ということもザラにあります。

私もたまたま文系に進んでいましたけれど、理系に対するアレルギーはなかったです。隠れ理系ですかね。

 

−隠れ理系のお二人ですが、もし今大学生に戻れたらやっておきたかったことはやはり、数学ですか?

 

佐藤さん:

数学の考え方は、ものを整理するときにとても便利です。集合の考え方なんかはよく使いますね。

それに、流行りの技術はどんどん変わっていきますが、数学の考え方はベースを支えるので長く活かせます。

数学や科学の基礎的な分野を勉強したいですね。必要に迫られて勉強するときにはできないようなことをしたい。

 

小門さん:

そうですね、数学ですね。

プログラミング全般で数学的な思考は必要だと思います。

 

−2020年から始めるプログラミング教育の必修化についてはどうお考えですか

 

佐藤さん:

良いカリキュラムができてくれればいいなと思います。これからはみんなが当たり前にプログラムを書くことが仕事の一部になるような世界にはなるでしょうね。

私が中学生の時の技術の授業での採点基準はワードに書かれた、ファイルサイズの大きさでした。私は画像を貼りまくりました(笑)。

そのような本質からずれている授業をされても困りますし、教え方によってはそんなことが起きるかもと心配です。

 

小門さん:

学校教育が中途半端なものにならないように、学校の先生にプログラミングを好きになってもらう先生向けの授業が必要だと思いますね。

また、学校だけでなく塾などとも連携しながら、業界が盛り上がっていってくれればと思います。

 

interview2

 

ビジネスにつながる実感がやりがい

 

−そんなお二人の今一番感じるやりがいはなんですか

 

佐藤さん:

いまは、事務作業を効率化するアプリケーションをつくったり、システムに置き換える仕事をしています。

20代の頃からバックオフィスで使うソフトウエアの開発をしてきているけど、ビジネスの改善まで結構距離があった。

いまは、使い手も同じフロアにいる状態で開発できているし、広い意味で、文字通り業務の改善にコミットできるので、とてもやりがいがありますね。

 

小門さん:

ほぼ私も同じです。

CtoCのサービスなので、機能追加によって反応が得られるのは嬉しいですし、面白いですね。

ベビーシッターのマッチングサービスだと、両者(保育者と保護者)にとってシステムはもちろん、サービスが使いやすいか、メリットが一方に偏ってないかなどのバランスが難しいなとは感じますが。

リリースしてものに対して確実に反応があることは、緊張もあり、楽しみでもあります。

 

interview4

 

ーお忙しい中、ありがとうございました!!!

 

 

今回は文系出身のお二人の話を聞かせていただきました。

 

理系の人と一緒に仕事する中で感じるビハインドを埋めるためにも、自ら勉強を進め、新たな道を切り拓いていくお二人の姿は絶賛就職活動中の私にも大きな刺激でした。

元からある環境に頼るのではなく、自分にあった環境を見つけて、自分のやりたいことに飛び込んでいく姿勢は、文系理系関係なく必要なことだと感じます。

 

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