【結果発表】未来の農業ロボットアイディアコンテスト2023

2024/01/21 お知らせ ホーム

未来の農業ロボット アイディアコンテスト2023」に、たくさんのご応募をいただきありがとうございました。

今年も、オリジナリティ溢れる多くの作品のご応募をいただきました。

生産者の負担を減らすための課題に取り組む人、
新規就農者や耕作放棄地といった社会問題の課題解決を考える人
様々な切り口の課題解決がみられました。

課題に真剣に向き合い、解決策を自分たちで導き出すことがこれからの農業には必要になってきます。
今回考えたロボットのアイディアを、将来ぜひ実現していただきたいです。

応募作品の中から、最優秀賞 1点、優秀賞 2点、特別賞 7点を選出させていただきました。
以下、入賞された作品をご紹介いたします。

<審査ポイント>
1.アイディアのオリジナリティ
2.課題の具体性と解決策の妥当性
3.プレゼンテーション力

最優秀賞

大塚 蓮さん 「סמאל(サマエル)」

~審査員コメント~
野生鳥獣による農作物の被害に焦点を当て、その課題を詳しく調査することができていました。
また、駆除ではなく、共存に向けて動物にストレスや危害を与えないロボットの提案が素晴らしいです。
イラストや説明文も丁寧にまとめられていて、想定されるロボットの機能をイメージしやすく、高いプレゼンテーション力を感じました。

優秀賞

川尻 晟士さん 「なかよしさるかにかきとりがっせんロボ」

~審査員コメント~
ご家族が直面している身近な農業の課題に対して、「さる」と「かに」の2つのロボットで役割を分け、
収穫から出荷までの作業を効率的に行う具体的な解決策を提示することができていました。
また、『さるかに合戦』という昔話をモチーフにした点もユニークでおもしろいです。

河村 実歩さん「農業初心者向けミミズロボ」

~審査員コメント~
新規就農者が増えない課題に着目し、害虫・病害・栽培管理といった農業のハードルに対しての総合的な解決策の提案ができていました。
また「農業で困っていること」「ロボットができること」「イラスト」の3点がどれぞれ綺麗にまとめられていて、提案力の高さを感じました。

特別賞

清水 翔馬さん 「作物を守る!もぐりん&ぴよりん」

~審査員コメント~
農業の課題を「空」と「土」の2つの観点から解決するために、モグラと鳥をモチーフに、それぞれの特徴を活かした素敵なロボットを考えてくれました。
課題分析とロボットの詳細な設定に関してもしっかりと記述することができています。

大久保 由良さん 「くだもの見守りハンド」

~審査員コメント~
日常にある農業課題だけでなく、突発的な自然災害にも対応できるような台風モード機能に目の付け所の鋭さを感じました。
また、果実を入れる袋につけたチップでセンサーを感知し、落下防止器具を付ける仕組みも具体的に考えられていて素晴らしいです。

津上 琴音さん 「ビワ専用ロボット ロゥクワットズ」

~審査員コメント~
ビワ栽培ならではの課題に対して、生産者の負担を軽減する具体的な改善案を提示することができています。
肥料の重量を計測できる機能など、実際にロボットを利用する人に役立つ機能性に工夫を感じました。

加藤 正宗さん「耕作放棄地ガーディアンズ」

~審査員コメント~
耕作放棄地が増えていること、またそれが原因で引き起こされる鳥獣被害や土壌の劣化まで見通し、解決策を提案することができています。
また、それぞれのロボットを管理する方法まで記載されていて、実用化した場合の想定ができている点も素晴らしいです。

岩﨑日向子さん 「害虫をくじょ!雑草を根こそぎかる! お助け!ロボット」

~審査員コメント~
雑草をただ捨てるのではなく、ロボットの髪やぼうし、かごの資源として再利用するアイディアがSDGsにも繋がっています。
イラストや説明についても、課題と解決策がわかりやすくまとめられていて素晴らしいです。

林 美羽さん 「天気のことならお任せ 雲ちゃん!!」

~審査員コメント~
天候によって左右される農業の難しさに焦点をあて、雲の形をしたロボットで作物の栽培環境を整えようとするアイディアがおもしろいです。
ロボットが伸びる性質なので、畑の大きさを気にせず利用できる点も良いです。

西川 隼汰さん 「しゅうかく時期かくにんロボット(しゅうかくきのう付)」

~審査員コメント~
一番美味しく食べることができる収穫時期を正確に判断するために、糖度という収穫の基準を設けている点が素晴らしいです。
また、カメラが撮影できる角度や高い木を登るための仕組みなど、詳細な部分まで設計することができています。