【結果発表】未来の農業ロボット アイディアコンテスト2022の受賞作品
未来の農業ロボット アイディアコンテストとは
未来の農業ロボット アイディアコンテストとは、農業が抱える課題を解決するためのアイディアを、小学生と中学生のみんなが考えてそのアイディアを発表するコンテストです。
2022年7月から10月が応募期間でしたが、日本全国から193件もの応募がありました。
今回は最優秀賞 1点、優秀賞 2点、特別賞 7点を選出させていただきました。
<審査ポイント>
1.アイディアのオリジナリティ
2.課題の具体性と解決策の妥当性
3.プレゼンテーション力
それでは、受賞作品の発表を行います。
最優秀賞 1名
弓削 勇人さん 「農業ロボット ハッチ君」
~審査員コメント~
品種改良という農業課題に着目しているところが目の付け所が鋭く、また解決策も具体的に考えられています。それぞれのハッチロボットの細部まで機能が考えられている点も素晴らしいです。
また農業で困っていることと、それに対する解決策が綺麗に文章にまとめられていて、高いプレゼンテーション力を感じました。
優秀賞 2名
片山 謙信さん 「Farming insects」
~審査員コメント~
昆虫の特徴を活かし、それぞれの機能に特化したロボットを使うことで農業の自動化を実現しようとする考え方に工夫を感じました。
ロボットの大きさから素材まで具体的に設計されているので、ぜひ実現してほしいです。
横山 莉羽さん「ちょうちょ形 色見分け人工受粉ロボット」
~審査員コメント~
受粉という新しい課題への着目と、人の手を使わなくても人工的に受粉を行うことができる解決策が提案されているところが良いです。
また受粉は筆で行うなど細かいところへの工夫が感じられました。
特別賞 7名
小林 千紗さん 「もぐらのあなふんでつぶしちゃうぞ おすもうさんロボット」
~審査員コメント~
田んぼのあぜにモグラが穴を開けてしまうというお父さんの悩みに着目して、解決策を発想したところが具体的で良いです。
また、穴の開いている箇所を探す際に最後は水に溶けてなくなる粒々を使っているので、後処理のことも考えられています。
溝端 優芽佳さん 「農業のスケットに！」
~審査員コメント~
これから農業を始める人や若者が農業に参加しやすくなる、新たなアイディアが素晴らしいです。
農業の人手不足を解消するために、イラストやシールを貼るという広告の観点から解決策が提示されているところも、新しいアプローチですね。
南 華音さん 「土の中見る見る」
~審査員コメント~
土の中に埋まっている根菜は一つ一つ掘らなければ収穫時期や状態を見分けられないという課題に対して、センサーを使って確認するという具体的な解決策が提案できています。
土を荒らさないようにベルトコンベアーで移動する点も良いです。
太田 奈那さん「便利な農業ロボット」
~審査員コメント~
ロボットが農作業を行うだけでなく、農業の知識についても教えてくれるなどコミュニケーションを取れることが面白いです。
農業は知識や経験が大切なところもあるので、困った時にロボットに相談できるのはとても助かりますね。
坂本 結菜さん 「しゅうかくドローン」
~審査員コメント~
農業の経験がない人でも、収穫の適切な時期がわかる点がこれから農業をはじめる人にとっての良い機能です。
ドローンを利用することで、簡単に収穫を行うことができるので足腰に負担がかからないのも良いですね。
森下 明莉さん 「野菜はおまかせ！ヘビーン号」
~審査員コメント~
ホースから水を出す際に野菜に直接水が当たらないように、ミスト状になっているところに工夫を感じました。
害虫の嫌いな匂いを出すことで、無農薬野菜の栽培にも役立ちそうです。
中口 颯太さん 「electricみみず」
~審査員コメント~
雑草を刈るのではなく、根本から枯らすというアイディアが新しく、根菜や根が生えている場所は安全ポイントとして攻撃しないように考慮されている点が良いです。
ソーラー電池で動くのでSDGsにも配慮されています。
ITを活用した未来の農業を考える
今年のコンテストは、おかげさまで193件もの応募をいただきました。
どれもオリジナリティ溢れるアイディアで、楽しく審査させていただきました。
品種改良や人工授粉といった今後の農業をより発展させるための課題に取り組む人、
除草作業や水やりなど身近な課題をITを活用してラクにしようと考える人、
さまざまな切り口の課題解決がみられました。
課題を発見し、その解決策を自分たちで導き出すということはとても大切なことです。
自分が考えたロボットのアイディアを、ぜひ将来実現して欲しいと思います。
応募いただいた皆さま、ありがとうございました！