海外のプログラミング教育はどんな感じ?海外事例まとめ7選(2023年8月更新)

2021/11/08 お知らせ 記事

こんにちは、プロキッズの山浦です。今日は海外のプログラミング事情についてご紹介します。
子どもたちが大人になる頃、プログラミングは大変重要なスキルのひとつとなっています。
海外ではどのようなプログラミング教育が進められているのか、具体的な事例を見てみましょう。

やはり日本のプログラミング教育は遅いの?

情報処理(いわゆるパソコンの授業)は日本も早くから導入されてきましたが、
プログラミング教育として小学校で必修科になったのは2020年です。
2021年に中学校、2022年に高校では情報の必修科を行い、2025年からは大学共通テストに「情報」科目が新設されます。
しかし、プログラミングの有用性や必要性についての意識は、まだまだ社会全体に普及するのはこれからといった現状です。

海外のこどもたちがパソコンを見ている様子

IT大国インド

インドのIT教育は1990年代から本格的に展開され、IT産業の成長と共に発展してきました。
プログラミングやコンピュータサイエンスの学習が重視され、専門的なIT教育機関や大学でのカリキュラムが充実しています。
実践的なプロジェクトやインターンシップなどの機会も提供されています。
特にインドでは技術的な職業に就く人が多いため、就職競争に勝つべく、プログラミング教育はビジネスの教養として必要不可欠なものです。

海外のプログラミング教育まとめ

日本に比べると海外のプログラミング教育は進んでおり、早期教育・低年齢化が進んでいます。
以下に、各国で取り組まれているプログラミング教育についてまとめていきます。

IT教育の超先進国イギリス

イギリスでは、2014年からコンピューターサイエンスの教育が必修とされています。
特に開始年齢が5歳と最も早く、16歳までの子供たちがグラフィックを使ったプログラミング学習を行い、
その過程で計算的思考や問題解決能力を鍛えています。
教師側にも専門的なトレーニングが行われ、学生のICTリテラシー向上に取り組んでいます。

パソコンを操作する子どもの手の画像
プログラミング教育

IT・スタートアップ先進国「エストニア」

エストニアはとして世界から注目されており、ビデオ通話で有名な「Skype」もここから生まれました。
こうした背景として、エストニアは「プログラミング教育推進プログラム」を開始し、
2012年より小学1年生からコンピューターサイエンスの教育を実施しています。
さらに、国内全ての公立学校でオンライン教材が提供され、どこにいても進められる教育環境を整備しています。

教育先進国シンガポール

シンガポールでは、1997年に「ICT教育マスタープラン」が作成され、段階的にICT教育の推進が図られてきました。
大きな特徴は「フューチャースクール」制度です。
認定された小学校では1人1台のコンピューター(低学年にはタブレットPC)が与えられます。
中学校では、1人1台MacBookが入学時に付与され、ほとんどの教科で活用されています。
ITに触れる環境も整えつつ、国全体で情報技術従事者を増やし、国としての競争力を上げることにも注力しています。

世界一受けたい授業フィンランド

フィンランドのIT教育は、1970年代に開始されました。
フィンランドは各学校が独自のカリキュラムを設定することが許されているため、プログラミング教育もそれぞれの学校で違った取り組みがされています。
専門的で高度な知識を持つ教師と共に、学校ではコンピュータやタブレットが広く利用されています。
多くの学校で、プログラミングはプロジェクトの中の課題解決の一部として扱われおり、学生はICTスキルと創造的な思考を発展させることができます。

海外のこどもたちがSTEM教育を受けているところ

IT教育先進国オーストラリア

オーストラリアでは2020年代初頭からSTEM(Science,Technology,Engineering and Mathematics)教育の一環としてICT教育が行われてきました。
プログラミングやコンピュータサイエンスの学習が促進され、クリティカルシンキングや問題解決能力の育成にも力を入れています。
学校は高速インターネットと最新のテクノロジーを導入し、デジタルリソースやオンラインプラットフォームを活用した学習が進められます。
産業界との連携も強く、実践的なプロジェクトやインターンシップなどの機会も提供されています。

STEM教育の発祥国アメリカ

アメリカのIT教育は、1960年代から始まりました。
コンピュータサイエンスと情報技術が幅広い学校で教えられ、プログラミングやデジタルスキルの習得が重視されます。
2000年代初頭にはSTEM教育が広まり、科学、技術、工学、数学の統合的なアプローチが重視されています。
学校は最新のコンピュータや「Code.org」というプログラミングの基礎から学べる無償オンラインカリキュラムが普及しています。
さらに、大学や専門学校でのIT関連の学位やプログラムが多く存在し、学生は実践的なスキルを身につける機会が与えられます。

まとめ

このように、各国で政府や企業が連携してさまざまな形でプログラミング教育に取り組んでいます。
今後プログラミングを当たり前のように知っている子たちが就職して一緒に働くのかと思うと、ドキドキしますね。

IT教育は未来に向けた重要な要素であり、ITリテラシー始め使いこなすスキルは不可欠です。
日本の子どもたちも世界でも活躍できる大人になってほしいと切に感じます。

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