【イベント報告】理系の世界をもっと身近に!名工大で女子小中学生がプログラミング体験
こんにちは!Codeland(コードランド)の岡部です。
2025年3月20日(木・祝)に、国立大学法人 名古屋工業大学(以下、名工大)にて未来の理系女子を育成する「モノづくりチャレンジ」イベントが開催されました。
当日は小学4年生から中学3年生までの女子児童・生徒20名が参加してくれました。
想定以上のキャンセル待ちも出る人気ぶりでした
最近ではIT人材の不足が深刻化する中、政府や教育機関は理系女子の育成に力を入れています。
そのような中、名工大のダイバーシティ推進センター主催で、女子生徒がテクノロジーや科学技術への関心を深め、理数系の学びに興味を持つ機会を提供するイベントが開催されました。
私たちコードランドは、企画・教材開発から当日の運営までを担当。
参加者が実際に手を動かしながら、プログラミングの楽しさを体験できる場を提供しました。
それでは、イベント当日の様子をお届けします!
ドキドキ棒で電気の仕組みを楽しく学ぼう!
科学やプログラミングの楽しさを実感してもらうため、イベントでは電気回路の仕組みを活用した「ドキドキ棒」作りに挑戦しました。
「ドキドキ棒」とは、コースに貼られた銀色のアルミテープに棒を触れさせずにゴールを目指すゲームです。
触れると音が鳴るため、集中力と正確な手さばきが試されます。
テレビなどで一度は目にしたことがある、あのスリル満点のゲームを、今回は一人ひとりが自作する体験をしました。
micro:bit(マイクロビット)でプログラミングを体験
まずは、手のひらサイズの教育用マイコンボード「micro:bit(マイクロビット)」を使い、プログラミングの基礎を学びます。
LEDを点灯させて自分の名前を表示したり、無線通信を活用してグループ内でメッセージをやり取りし、プログラミングの楽しさを体感しました。
プログラミング初心者から経験者まで集中して取り組んでいます
無線通信で「好きな食べ物」を聞いたり、その回答を送るなど盛り上がりました!
電気が流れる仕組みを体験
次は、電気の仕組みを学んでいきます。
電気の流れを検知すると音が鳴るプログラムを作成し、仕組みを直感的に理解していきます。
「アルミテープが触れていなくても音が鳴るのはなんでだろう?」
実は人も電気を通すため、アルミテープ同士が直接触れていなくても、人を介して電気回路が成立し、音が鳴ることもわかりました。
イベントで使用したスライドの一部
いよいよドキドキ棒づくり!
プログラミングと電気の仕組みを学んだあとは、いよいよドキドキ棒のコース作りに挑戦!
スチレンボードにコースの下書きをし、線に沿ってカッターで切り抜きます。
次に、切り抜いたコースの端に導電テープを貼り付けていきます。
星型にくり抜かれたものや、幅の狭い難易度の高いコースなど、個性あふれるコースが完成しました。
「工作好きだから楽しい!」という声も上がっていました
最後は、作ったコースを使って、電気の流れを検知すると音が鳴るプログラムと連携させて遊びました。
保護者と一緒に「どっちが早くゴールできるかな?」と競争する場面もあり、会場は盛り上がりました!
作ったコースを親子で遊びます
工学部の楽しさを現役大学生や大学教授に聞いてみよう
イベントでは、参加者が工学への興味を深め、理系分野の進路を具体的にイメージできるような時間も設けられました。
工学部に通う現役の女子大学生や教授から、工学分野を学んだきっかけや楽しさについて話を聞くことで、理系の進路について考える貴重な時間となりました。
ダイバーシティ推進センター 加野准教授のお話
工学部に通う現役大学生のお話
プログラミングの楽しさを実感!工学の世界に一歩踏み出すきっかけに
イベント終了後には「娘を理系に進ませたい!」という保護者の方々が、進路相談をする様子も見られました。
このイベントを通じて、一人でも多くの女子生徒がITや工学の世界に興味を持ち、将来の選択肢を広げるきっかけになれば嬉しいです。
Codeland(コードランド)は「子どもの未来に貢献する」ことを目指しています。
新しい体験はもちろん、親子や地域社会を巻き込んだITの世界に触れる機会を提供し、学びの好奇心を育むお手伝いを今後も続けてまいります。