こんにちは!Codeland(コードランド)の山浦です。

今回は、台湾からオンラインで受講中の高校生が、プログラミングで社会課題の解決に挑戦した事例をご紹介します。

「海外でも通用するスキルを身につけさせたい」
「学校の勉強とプログラミングは両立できる?」

そんな疑問をお持ちの親御さんにぜひ読んでいただきたい、インターナショナルスクールでの活躍にも繋がったエピソードです。

コードランドでPHPコースを受講中の高校生にインタビュー

コードランドでPHPコースを受講中の高校生にインタビュー

台湾から受講!2つのコースを同時並行で学ぶ高校生

今回ご紹介するのは、台湾在住の高校1年生(インタビュー当時)、久保田 馨さんです。
生徒限定の発表会「Codeland Challenge2023」では、自身の海外経験を活かしたWebシステムを制作し、見事優秀賞を受賞しました。

オンライン発表会優秀賞久保田さん
Webサイト制作PHPコースとPythonコースを受講中の久保田さん

小学校のパソコンにあったScratchでプログラミングを開始

――まずはプログラミングを始めたきっかけを教えてください。

小学生の時にパソコン授業があり、Scratch(スクラッチ)が入っていてよく遊んでたのが最初です。
コードランドのレッスンは、小学5〜6年生の頃に母が見つけてくれたことがきっかけでスタートしました。

――現在は「Webサイト制作コース」だけでなく、「Python」も同時に学んでいるそうですね。

はい。AIがこれから役立ちそうなのと、Pythonも将来使わそうだと思い、学ぼうと決めました。
現在は、PythonとWebサイト制作コースをそれぞれ隔週で交互に受講しています。

――2つの言語を同時受講すると、混乱しませんか?

それほど混乱はしていないです。
最初に学んだHTMLをベースにWebサイト制作は進んでいるのでなんとかなっています。
Pythonは構造も違うのですが、If文などは両方に出てくるので共通点を見つけながら進めています。

PHPとデータベースを駆使した「国際食糧交流サイト」

――優秀賞おめでとうございます!受賞した作品について教えてください。

みなさんの発表作品のクオリティが高かったので、まさか受賞できると思いませんでした。

今回僕が作ったのは、国を超えて余った食料を送り合える「国際食糧交流サイト」です。
ユーザーが「国名・余っている食糧・量」を入力して登録すると、一覧表としてデータベースに共有される仕組みを作りました。


国名・余っている食糧・量を入力し、「SEND」ボタンで登録します


どの国にどの食料が余っているか瞬時にわかります

――社会課題に切り込んだすばらしいテーマですね。アイデアのきっかけは?

僕は台湾に住んでいます。
台湾では牛乳の生産量が少なく値段が高いので、ニュージーランド産の粉ミルクを飲んでいます。

一方で、日本のニュースでは「牛乳が大量に廃棄されている」ことを知りました。
「どうせ捨てるのであれば台湾に送って欲しい」と思いました。
また、最近ではウクライナなど戦争で食料不足の国もあるので、簡単に食料を送りあえる仕組みがあったらいいなと思ったのがきっかけです。

レッスンだけで完成!実践で鍛える開発力

――かなり本格的なシステムですが、作品制作をどのように進めましたか?

ほぼレッスン内だけで作りました。
Webサイト制作コースは隔週で受けているので、2か月間のうち5回ぐらいで作りきりました。
一部の色付けなどのデザイン調整以外は全てレッスンで先生と一緒にやりました。

――担当の榎本先生にお聞きします。短期間での開発はいかがでしたか?

先生)実はPHPコースを始めて2,3回しかレッスンをしていない段階で開発がスタートしたんです。
PHPはサーバやデータベースとのやりとりが結構難しいのですが、まさか5回のレッスンでデータベースを実装した作品を作りきるとは驚きました。

久保田くんは疑問に思ったことをどんどん質問してくれます。
最初はできるかなと心配しましたが、データベースのこともきちんと理解していたのですばらしいです!

久保田さんとメンターの榎本さん
担当メンターの榎本先生(右)と二人三脚で制作

将来の夢は宇宙へ!プログラミングは未来への投資

――久保田さんの今後の目標や将来の夢について教えてください

まずは今回作った「食料交流サイト」をもう少し発展させたいです。
もっと簡単にアクセスできたり、データを消せたり、バーチャル空間上で商品を選べるようにしたいです。

将来の夢は宇宙関係の仕事につきたいです。
今回作ったシステムを発展させれば、いつか地球と月、火星間の物資輸送管理にも使えるかなと考えています。
そのためにプログラミング技術を磨いていきたいです。

――これからプログラミングを始める後輩へメッセージをお願いします。

最初はScratch(スクラッチ)からやってみるのがおすすめです。
いきなりHTMLやPythonのコードを書くと、よくわからない言葉の羅列がでてくるので挫折しやすいです。
スクラッチだとブロックを積み上げるだけで作品が完成します。

あと、これからプログラムミングスキルは必要になってくると思うので、やっておいて損はないです。
子供のころだと吸収が早いです。まずはスクラッチでちょっと遊んでみるといいです。

学校の成績にも直結!「APコンピュータサイエンス」への評価

ー最後に親御さんへコードランドでよかったことをお伺いしました。

コードランドを続けてよかったことは、現地のインターナショナルスクールで、コンピュータサイエンスの授業を選択した時です。
レッスンで先取りしていたので、「APコンピュータサイエンス(アメリカの大学レベルカリキュラム)」へすぐに変更(飛び級)してもらえました。

上のクラスでも宿題は難なくこなせているので、結果として他教科の勉強に時間を費やせています。
プログラミング言語はどの世界にも通用するので、英語と平行して進めて良かったと思いました。

編集後記:日本のオンラインスクール「コードランド」で学びながら、海外の学校でもその実力を発揮している生徒さんのご紹介でした。
私たちはこれからも一人ひとりの環境や目標に合わせて、スキルアップや実践的な作品作りを全力でサポートします。

Webサイト制作コース

こちらの記事もおすすめ

・高校生がPHPで「英会話予約システム」を開発!Webコースの実力とは? (Webサイト制作コース 高2)
・自発的に学ぶ姿勢が圧倒的な成長へ。メンターと二人三脚で歩んだ3年間 (Webサイト制作コース 中3)