UnityアプリをiPhoneで動かすには?MacとXcodeの使い方を解説

2025/05/20 お知らせ 記事

こんにちは!Codeland(コードランド)の望月です。
Unityを使ってゲームやアプリを作った後、「自分のiPhoneで動かしてみたい!」と思ったことはありませんか?

この記事では、Unity 6.0で開発したアプリをiPhone実機にビルドして動かす方法を、初めての方にもわかりやすく丁寧に解説します。
画像付きで順を追って説明しているので、ぜひ参考にしてみてください!

UnityアプリをiPhoneで動かすには?MacとXcodeの使い方を解説

必要なもの一覧

iPhone実機でUnityアプリを動かすには、以下のものを事前に用意しておきましょう。

MacmacOSが動作するMac。iOSアプリのビルドにはXcodeが必要なため、Macは必須。
iPhoneアプリをインストールして動作確認するための実機。
Apple ID無料でOK。App Storeに公開したい場合は有料のApple Developer Programに登録が必要。
USBケーブルMacとiPhoneを接続するために使用。

ステップ1:iPhoneの事前準備

Apple Developerアプリのインストールとサインイン

App Storeで「Apple Developer」アプリをインストールし、Apple IDでサインインします。
Apple Developerアプリ

デベロッパモードを有効にする(iOS16以降)

iOS 16以降、開発目的でアプリをインストールするにはデベロッパモードの有効化が必須です。

1)設定 > プライバシーとセキュリティ > デベロッパモード に進む
iPhoneのデベロッパモード

2)「オン」に切り替える

3)iPhoneを再起動

4)再起動後、確認ダイアログで「有効にする」をタップ

ステップ2:Macの事前準備

iPhone向けにUnityで実機ビルドを行うためには、Macにも以下の準備が必要です。

Xcodeのインストール

App Storeから「Xcode」をインストールします。
XcodeはApple公式の開発環境で、iOSアプリのビルド・書き出しに必要です。

Xcodeアプリ

ステップ3:Unityに「iOS Build Support」をインストール

UnityでiOSアプリのビルドができるように、モジュールを追加していきます。

1)Unity Hubを開く

2)メニューから「Installs」を選択し、使用しているUnityバージョンを確認

3)歯車マーク → 「Add modules」をクリック
Unity選択画面でモジュールを追加する様子

4)「iOS Build Support」にチェックを入れて「Install」をクリック
Unity Hubのモジュール選択画面で「iOS Build Support」にチェックを入れ、インストールを開始する様子

ステップ4:UnityプロジェクトでiOSビルド用の設定

「iOS Build Support」をインストールできたら、iOSビルド用の設定を行います。

1)Unityプロジェクトを開く

2)File > Build Profiles を開く

3)「iOS」を選択し、「Switch Platform」をクリック
UnityのBuild Profilesで「iOS」を選択し、「Switch Platform」をクリック
4)「Build」をクリックしてビルド開始
※フォルダ選択を求められたら、プロジェクト直下に新しくフォルダを作成してください。

5)ビルド完了後、「.xcodeproj」ファイルを含むフォルダを確認
.xcodeprojファイルの確認

ステップ5:Xcodeの署名設定

「.xcodeproj」ファイルをXcodeで開き、iOSで実行するための署名設定を行います。

1)「Unity-iPhone.xcodeproj」をXcodeで開く
「Unity-iPhone.xcodeproj」をXcodeで開く

2)左メニューから「Unity-iPhone」を選択
Xcodeでメニュー選択

3)「Signing & Capabilities」タブを開く

4)「Automatically manage signing」にチェックを入れ、「Enable Automatic」ボタンをクリック
「Automatically manage signing」を選択

5)「Team」のプルダウンから、自分のApple IDを選択
※初回はサインインが必要です。
Apple IDを選択
※同じIDで複数ビルドするとエラーになります。
末尾に日付や一意の文字列(例:com.example.myapp.20250520)を追加すると回避できます。

ステップ6:iPhoneにインストール

Xcodeからアプリをビルドしてインストールしましょう。

1)USBケーブルを使って、iPhoneをMacに接続
※自作アプリがiPhoneにない場合、自分のApple IDを信頼する必要があります。

2)設定 > 一般 > VPNとデバイス管理 に進む

3)「デベロッパアプリ」の欄で自分のApple IDを選択
「デベロッパAPP」の欄で自分のApple IDを選択

4)「このデベロッパを信頼」をタップし、確認ダイアログで「信頼」を選択

5)Xcodeの上部バーから接続したiPhoneを選択
iPhoneを選択
※Mac・Xcode・iOSのバージョンが、互いに対応している必要があります。
うまくいかない場合は、バージョンを最新にアップデートしましょう。

6)XCodeの「▶︎」ボタンをクリックしてビルド&インストールを開始
XcodeからiPhoneへビルドしてインストール

おわりに

ここまでの手順を踏めば、Unityで作成したアプリをiPhoneで実際に動かすことができます!
最初は設定やビルドに戸惑うかもしれませんが、一度成功すれば次からはスムーズに進められるはずです。

ぜひ、自分だけのアプリをiPhoneで動かしてみてください!