【結果発表】未来の農業ロボット アイディアコンテスト2021の受賞作品

2022/01/10 お知らせ 記事

未来の農業ロボット アイディアコンテストとは

未来の農業ロボット アイディアコンテスト2021とは、農業が抱える課題を解決するためのアイディアを、小学生と中学生のみんなが考えてそのアイディアを発表するコンテストです。

2021年9月から12月が応募期間でしたが、日本全国から66件もの応募がありました。
今回は最優秀賞 1点、優秀賞 2点、特別賞 7点を選出させていただきました。

<審査ポイント>
1.アイディアのオリジナリティ
2.課題の具体性と解決策の妥当性
3.プレゼンテーション力

それでは、受賞作品の発表を行います。

最優秀賞(1点)

飯田 凛さん(9歳)

最優秀賞

〜審査員コメント〜

農作物自体に日頃から傷つけないように動くところや、水が多すぎると作物によくないところなどが考慮されるなど、目の付け所の鋭さを感じました。また、説明も課題や解決策がわかりやすくまとめられているところも素晴らしいです。

優秀賞(2点)

①帽田 蕾さん(14歳)

〜審査員コメント〜

全てのスイカを収穫するのではなく、糖度を計測することで美味しいものだけを収穫するという発想が素晴らしいです。また、スイカを傷つけないセンサーで糖度を計測しようとしているところも加点ポイントです。

②高馬 拓海さん(12歳)

〜審査員コメント〜

農業を行っている人が高齢化していることを解決するために、農場に行かずに自宅などからVRでロボットを操作するという具体的な解決策が提案できています。ぜひ、実現してほしいです。

特別賞(7点)

①櫻木 一晴さん(7歳)

〜審査員コメント〜

おじいちゃんの課題に着目して発想したところが、対象が具体的で良いです。 動物たちは、カカシなどが何もしてこないことが分かると本当は大丈夫なことが分かってしまい、農場を荒らしてしまうことがあります。それを解決するためにカカシを進化させるというアイディアも良いです。

②藤田 唯花さん(12歳)

〜審査員コメント〜

自分の願いだけでなく、おじいちゃんの願いをきちんと聞いてそれを実現するために、一所懸命に工夫しています。農業を楽しんで行うというコンセプトで若者が農業を行いやすくするための着眼点も良いです。

③黒崎 元太さん(11歳)

〜審査員コメント〜

生ゴミを使って良い土壌を作るというアイディアが、ゴミの量を減らすなどSDGsにも繋がっています。自然に優しい有機農業も重要になり、それを実現しようとしているところも評価ポイントです。

矢永 壮司さん(9歳)

〜審査員コメント〜

植物にとって水は大切ですが、水をあげすぎることも実は良くないことです。そこで、水をあげる量を調整するためのロボットというアイディアが素晴らしいです。また、せっかく育てた農作物を盗んでしまう泥棒の対策についても考えられています。このロボットなら鳥獣も追い払ってくれそうです。

⑤中川 裕貴さん(8歳)

〜審査員コメント〜

多くの農作業を手伝ってくれるロボットですが、それが動くために必要な電力についても考えられています。充電が完了したかどうかを判断できるように見た目にわかりやすいようにライトの色の工夫や、ソーラーパネルを使って電力を得るという工夫も評価ポイントです。

⑥岡部 祥大さん(9歳)

〜審査員コメント〜

ロボットが自分で考えて、水やりや虫取りや収穫など色々な事をしてくれるところは夢があり、収穫をした後の入れ物についても考えられていて、解決策が具体的に考えられているところが良いです。

沼田 友結さん(9歳)

〜審査員コメント〜

野菜も人間と同じでさまざまに病気になってしまうことがあります。その原因になる菌に着目したところが評価ポイントです。菌は人間が見ることはできないので、それをロボットが検知して除菌などをしてくれれば、農家の人は助かりますね。

みんなで考えるこれからのITを活用した農業

まず初めに驚いたのは、応募者のみなさんが農業について詳しかったことです。

・水やりをしすぎると根腐れしてしまう
・収穫するときに作物を傷つけないようにする

このような農業についてきちんと調べないとわからない課題に気付いていました。
そして、ロボットを使った解決策にもオリジナリティ溢れる作品が多かったことが嬉しかったです。

日本の農業には、就農者の高齢化などさまざまな課題があります。
その課題に真剣に向き合い、解決策を自分たちで導き出すということはこれからの農業にとって大切なことです。

応募してくれた皆様、ありがとうございました!