UnityアプリをiPhoneで動かすには?MacとXcodeの使い方を解説
こんにちは!Codeland(コードランド)の望月です。
Unityを使ってゲームやアプリを作った後、「自分のiPhoneで動かしてみたい!」と思ったことはありませんか?
この記事では、Unity 6.0で開発したアプリをiPhone実機にビルドして動かす方法を、初めての方にもわかりやすく丁寧に解説します。
画像付きで順を追って説明しているので、ぜひ参考にしてみてください!
必要なもの一覧
iPhone実機でUnityアプリを動かすには、以下のものを事前に用意しておきましょう。
Mac | macOSが動作するMac。iOSアプリのビルドにはXcodeが必要なため、Macは必須。 |
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iPhone | アプリをインストールして動作確認するための実機。 |
Apple ID | 無料でOK。App Storeに公開したい場合は有料のApple Developer Programに登録が必要。 |
USBケーブル | MacとiPhoneを接続するために使用。 |
ステップ1:iPhoneの事前準備
Apple Developerアプリのインストールとサインイン
App Storeで「Apple Developer」アプリをインストールし、Apple IDでサインインします。
デベロッパモードを有効にする(iOS16以降)
iOS 16以降、開発目的でアプリをインストールするにはデベロッパモードの有効化が必須です。
1)設定 > プライバシーとセキュリティ > デベロッパモード に進む
2)「オン」に切り替える
3)iPhoneを再起動
4)再起動後、確認ダイアログで「有効にする」をタップ
ステップ2:Macの事前準備
iPhone向けにUnityで実機ビルドを行うためには、Macにも以下の準備が必要です。
Xcodeのインストール
App Storeから「Xcode」をインストールします。
XcodeはApple公式の開発環境で、iOSアプリのビルド・書き出しに必要です。
ステップ3:Unityに「iOS Build Support」をインストール
UnityでiOSアプリのビルドができるように、モジュールを追加していきます。
1)Unity Hubを開く
2)メニューから「Installs」を選択し、使用しているUnityバージョンを確認
3)歯車マーク → 「Add modules」をクリック
4)「iOS Build Support」にチェックを入れて「Install」をクリック
ステップ4:UnityプロジェクトでiOSビルド用の設定
「iOS Build Support」をインストールできたら、iOSビルド用の設定を行います。
1)Unityプロジェクトを開く
2)File > Build Profiles を開く
3)「iOS」を選択し、「Switch Platform」をクリック
4)「Build」をクリックしてビルド開始
※フォルダ選択を求められたら、プロジェクト直下に新しくフォルダを作成してください。
5)ビルド完了後、「.xcodeproj」ファイルを含むフォルダを確認
ステップ5:Xcodeの署名設定
「.xcodeproj」ファイルをXcodeで開き、iOSで実行するための署名設定を行います。
1)「Unity-iPhone.xcodeproj」をXcodeで開く
2)左メニューから「Unity-iPhone」を選択
3)「Signing & Capabilities」タブを開く
4)「Automatically manage signing」にチェックを入れ、「Enable Automatic」ボタンをクリック
5)「Team」のプルダウンから、自分のApple IDを選択
※初回はサインインが必要です。
※同じIDで複数ビルドするとエラーになります。
末尾に日付や一意の文字列(例:com.example.myapp.20250520)を追加すると回避できます。
ステップ6:iPhoneにインストール
Xcodeからアプリをビルドしてインストールしましょう。
1)USBケーブルを使って、iPhoneをMacに接続
※自作アプリがiPhoneにない場合、自分のApple IDを信頼する必要があります。
2)設定 > 一般 > VPNとデバイス管理 に進む
3)「デベロッパアプリ」の欄で自分のApple IDを選択
4)「このデベロッパを信頼」をタップし、確認ダイアログで「信頼」を選択
5)Xcodeの上部バーから接続したiPhoneを選択
※Mac・Xcode・iOSのバージョンが、互いに対応している必要があります。
うまくいかない場合は、バージョンを最新にアップデートしましょう。
6)XCodeの「▶︎」ボタンをクリックしてビルド&インストールを開始
おわりに
ここまでの手順を踏めば、Unityで作成したアプリをiPhoneで実際に動かすことができます!
最初は設定やビルドに戸惑うかもしれませんが、一度成功すれば次からはスムーズに進められるはずです。
ぜひ、自分だけのアプリをiPhoneで動かしてみてください!