【全受賞作品公開】電子工作ファン大集合!たのしいmicro:bitコンテスト2019@Maker Faire Tokyo
Maker Faire Tokyo 2019開催!
今年もユニークな発想と新しいテクノロジーの力で作り出される作品で溢れるMaker Faire(メーカーフェア)へ!
Maker Faireは毎年世界各地で行われており、日本だと夏休みに毎年開催されています。
ものづくりが好きな人たちが、ここまで一堂に会する場は本当に珍しいです。
Maker Faire Tokyoの看板
たのしいmicro:bitコンテストの決勝大会
Maker Faire中のイベントの1つとして、「たのしいmicro:bitコンテスト2019」の決勝大会が開催されました。
今年もプロキッズ代表の原が審査員に参加します。会場は、昨年同様、たくさんの人たちが見に来ており、大変盛り上がっていました。
たのしいmicro:bitコンテスト決勝大会会場
改めて記載しておくと、「たのしいmicro:bitコンテスト2019」の審査基準はこちらです。
・着想がユニークであるかどうか
・ものづくりの楽しさを感じられるかどうか
・みんなを楽しませるものであるかどうか
・プレゼンテーションに工夫がなされているかどうか
優れた技術が評価されるのではなく、「作った人も、みんなも楽しい」という点がユニークな審査ポイントとなっております。
今回行うのは、一次審査を突破した8作品によるプレゼンテーションを行ってもらう決勝大会です。
応募作品数も増え、作品のレベルも上がっているように感じます。
「楽しいmicro:bitコンテスト2019」決勝大会の全作品を紹介
一次審査を突破した8作品による熱のこもったプレゼンテーションが行われました。
その結果を受けて、審査員全員で話し合った今年の結果は次のようになりました。
グランプリ(1作品)
「ちんあなご」作者:ひかるさん
ちんあなごの動きのからくり
審査コメント:機械の動きは無機質になりがちですが、この作品はちんあなご特有の柔軟で特徴的な動きを再現しています。
使用している機材も特殊なものを一切使っていないにも関わらず、筒に切り込みを入れるといった工夫やサーボモーターの動きの調整などの試行錯誤により、実際のちんあなごの動きを上手に表現できていました。
グランプリ、おめでとうございます!(プロキッズ 原)
グランプリおめでとう!
優秀賞(2作品)
①「狙え!ゴミ箱」作者:NAGIさん
狙え!ゴミ箱の展示の様子
審査コメント:あまり楽しくないゴミ捨てという行為を楽しくすることができる作品です。
普通はゴミ箱に捨てる行為が大変なので、効率化したいと感じるところです。
しかし、逆転の発想でゴミ箱が逃げるように動くことで捨てにくくなり、逆にゴミ箱を追いかけてまでゴミを捨てたくなるというものです。
日常のつまらないことを楽しくするという発想が素晴らしいです。優秀賞、おめでとうございます!(原)
会場を盛り上げてくれました
②「MICRO:BIT BIRD SHOOTING」作者:tktk360さん
向きを検知できる銃を使って遊ぶゲーム
審査コメント:Wiiリモコンのセンサーを利用した本作品の銃のデザインやリロードモーション演出の完成度、また、Unityで作られているゲーム、センサーキャリブレーションのための独自アプリケーション群など、技術面や実装量に関してはずば抜けた作品でした。
圧巻の一言。正直micro:bitでここまでのデバイスを作れるのかと驚かされた方も多いはず。
ぜひ今後一般的な技術として昇華できるよいなと感じます。ここまでmicro:bitを魅力を引き出して頂きありがとうございます。(N高等学校 吉村さん)
受賞おめでとうございます!
特別賞(6作品)
①「なわとbit なわとび上達マシーン」作者:ひなたさん
審査コメント:なわとびの上達をアシストする作品です。
プログラミングを使ってスポーツを支援するというコンセプトはスタンドアロンで動作させられるmicro:bitにぴったりで、私自身共感するものがありました。
この作品を使ってみてもまだなわとびは上達していないという話でしたが、どうすれば実際の上達につながるのか、さらに作品をブラッシュアップしていってみるとおもしろそうだなと思いました。(株式会社スイッチエデュケーション 小室さん)
②「楽しい募金箱(ピタゴラスイッチ風)」作者:レゴたろうさん
審査コメント:お金を入れるとレールをころころと転がって、お金が落ちるとガラポンを回しておみくじが出てきたり音楽が鳴ったりという、名前の通り楽しい募金箱です。
micro:bitと木工工作を組み合わせた、見た目も楽しい力作です。
ガラポンは私も作ったことがありますが、1つずつ落ちるように調整するのがすごく難しいんですよね!しっかり作りこんであるのはさすがだと思いました。
お母さんのしていた募金活動を楽しくしたいという動機も素敵です。次にどんな作品を作るのかとっても楽しみにしています!(小室さん)
③「点字サポート」作者:こうえいさん
審査コメント:点字を覚えたり読んだりするときのサポートをしてくれるシステムです。
ジェスチャーセンサーを追加するなど技術的なチャレンジが見られる作品です。展示用の説明資料や発表動画もしっかり作りこまれていて素晴らしいと思いました。
昨年応募してくださった作品をバージョンアップしたという、作品に対する思い入れの強さも魅力的だと思います。
点字サポートのコンセプトで作品をさらに深めるのも素敵ですし、これまでに培った技術力で新たなコンセプトに挑戦するのもおもしろいと思います。
次にどんなものを作るのか、とても楽しみにしています!(小室さん)
④「殺虫剤遠隔噴霧車」作者:seigo2016 さん
審査コメント:自宅の庭に虫が多く現れるため、殺虫剤を作いたいということが発端で生まれたそうです。
遠隔から殺虫剤を利用できるとのことで、決勝に選ばれた作品の中では実用性が高い作品です。
利用できるスプレー缶も1つのタイプだけでなく、多くのスプレー缶に対応しているとのことです。
まだ1匹も虫を倒した実績はないのことですが、実用化するところまで頑張って欲しいところです。(原)
⑤「マイクロビット制御BOOK型影絵」作者:スピルさん
審査コメント:回転灯籠から着想を得た本作品ですが、実際に実物を見せてもらって、蝶が生き生きと動く様に感動しました。
BOOK型影絵ということで小さな作品にし、階層を設けることでより表現性を高めているこのアイデアはとても素晴らしいと思います。
小型化だったり、BOOK型という特性を生かしたストーリー性の表現、また、音楽との兼ね合いや本自体の装丁など工夫することで、もっとこのアイデアの魅力を引き出せる可能性を感じます。(吉村さん)
⑥「まほうのしょ Micro:bitでAIモーション認識」作者:moto2gさん
審査コメント:モーションを機械学習をしたモデルから判別し、好きな“まほう”の音声を流すというアイデア、実際におもちゃとして売れそうなほど素晴らしい内容です。
技術力もさることながら、家族で教師データの作成をしているなど楽しんでいる姿が伝わってきました。
動かす部分とスピーカーは分離した作品ではありますが、理想的には一体化しているとよいですよね。
今後もよりおもしろい作品づくり、技術的なチャレンジに期待しています。(吉村さん)
楽しさを追い求めるコンテスト
このコンテストを開催する上で大切にしているのが、何よりもの楽しさを重視していることです。
技術力はもちろん大切ですが、ものづくりを行う上でもっとも大切な要素は楽しさだと考えています。
そんな楽しさをもっと追い求めて欲しいという想いから、このコンテストは開催されています。
全員でハイチーズ
プロキッズはこのコンテストを始めとして、ものづくりを楽しめる場をもっと増やしていきます。
【関連リンク】
「たのしいmicro:bitコンテスト2019」Maker Faire Tokyo 2019にて決勝大会が行われました!