【結果発表】オンラインプログラミング発表会2024 の受賞作品をご紹介!

こんにちは!プロキッズの繁野です。
2024年9月7日(土)・9月8日(日)に、Codeland生対象のオンラインプログラミング発表会「Codeland Challenge 2024」が開催されました。

Codeland Challengeとは

Codeland生がテーマに沿ったオリジナル作品を制作し、それを披露するオンラインの発表会です。
今まで学んだプログラミングスキルを活かし、自分の力で一つの作品を完成させていきます。

一人ひとりが頑張ったアウトプットはもちろん、他の生徒の作品に触れることも、楽しい刺激や学びの場となっています。

今回の作品テーマは「誰かの役に立つ道具」です。
今回は最優秀賞 1点、優秀賞 3点、特別賞 6点 を選出させていただきました。

審査員より全体への総評

・株式会社プロキッズ代表 原

今回のプログラミングコンテストでは、皆さんが最後まで自分で作品を作り上げたことが非常に評価されます。
普段は教えられる立場が多いかもしれませんが、自分のアイデアを形にする楽しさと難しさを体験し、やり遂げたことが大きな成果だと思います。
受賞者だけでなく、参加した全員の頑張りが感じられ、皆さんに称賛を送ります。

・国立名古屋工業大学 打矢隆弘教授

全体的にレベルが高く、テーマに合った作品が多く、とても驚かされました。
システム開発には困難が伴いますが、それを乗り越えて自分の作りたいものを作り上げた過程は非常に重要です。
今後もその経験を大切にし、プログラミングを楽しんで続けてほしいと思います。

本記事では、受賞作品をご紹介していきます!

最優秀賞

久保田 馨さん 「Online Booking System for Online Lesson」 PHPコース

久保田さんはPHPを使って、オンライン英会話レッスンの予約サイトを作りました。
コロナ禍となり、授業や習い事(英会話)がオンラインで行われることが多くなったので、無料で簡単に英会話教師とマッチングできるアプリがあればいいなと思いついたそうです。

日時や教師を選択し、登録することができる一見シンプルなアプリですが、パスワードの暗号化や、
先生のレッスン時間の前後は予約が出来ない独占禁止システムも導入されており、細かいところまで工夫がされていました。


プレゼン資料もとてもわかりやすくまとめられています

〜審査員からのコメント〜

・プロキッズ代表 原

作品の背景から仕様書に至るまで、丁寧に説明された素晴らしいプレゼンテーションでした。
多くの機能が高い完成度で実装されており、技術面でもHTML/CSS/JavaScript、PHP、SQLなど幅広いスキルを駆使している点に感銘を受けました。
特に、セキュリティ面を考慮し、ログインパスワードの暗号化を実施していた点や、5秒以内のログインキャンセル機能、予約の独占禁止機能といった独自のアイデアを高く評価しました。今後の更なる発展が期待できる作品です。

・名古屋工業大学 打矢教授
Webシステムや大規模なシステムを開発する際、プログラミングを始める前の要件定義やシステム全体構成・各機構の構成設計、処理・制御フローの設計などを行うことが重要です。
今回のシステムは処理・制御フローなど、プログラムが適切に設計されている点が評価されます。
今後さらにソフトウェア工学の視点を取り入れ、設計、実装、動作テストに意識を向けて取り組むことで、スキルが大きく伸びると感じます。

優秀賞 3名

河合 一磨さん 「FNaF+タイピングゲーム」 Unityゲーム開発コース

河合さんは、タイピングが苦手な人のために、楽しみながら練習ができるようホラーゲームをもとにしたタイピングゲームを作りました。
夏休みの1ヶ月間、毎日4時間かけて作った大作です!

ゲーム内にはプラクティスモードとゲームモードがあり、プラクティスモードでは一般的なタイピングの練習が出来ます。
ゲームモードを選択すると夜間のセキュリティを守るアルバイトとして、敵が近づかないようにタイピングをするゲームで遊びながら練習することができます。

〜審査員からのコメント〜

・プロキッズ代表 原
ホラーとタイピングを組み合わせた「ビビリながらタイピング練習」のオリジナリティが光り、
タイピングの正解判定やタイマー、マップ機能を実装するなど、完成度とゲーム性の高さが評価されました。ぜひ、ゲームのリリースまで進めて欲しいです。

・名古屋工業大学 打矢教授
ホラー要素を組み込み、タイピングを自己防衛のスキルとして設定し、ゲーム攻略に結びつけた発想力が素晴らしいです。
ゲーム性とタイピングをしっかり設計している点も評価されます。今後さらに発展させて欲しいです。

沼 優吾さん 「ギター初心者向け!コードの組み立て練習」 Pythonコース

沼さんは、ギター初心者の方に向けてギターのコード組み立て練習クイズを作りました。
ギターを始めた人の多くが1年以内にやめてしまうことを知り、難しいコードをもっと簡単に覚えられないかという考えから生まれた作品です。

ギターの1弦から6限までの音を選択するクイズ形式になっています。
再生ボタンをクリックすると実際のコードを鳴らした音を確認することができ、とても実用的なアプリに仕上がっています。

〜審査員からのコメント〜

・プロキッズ代表 原
ギター初心者向けの練習ツールで、PythonでTkinterを使用した画面作成や音声再生まで完成させています。
また、プレゼンテーションは説得力があり、全体的な工夫が評価できる作品です。

・名古屋工業大学 打矢教授
自分のスキルを活かし、ギターを楽しみたい人向けに役立つアプリを作り、その発想力が特に優れていました。
また、自分のアイデアを形にする力が高く評価されます。

城戸たかあきさん 「個数管理ツール」 Scratchコース

城戸さんは、物の数を管理することができる個数管理ツールアプリを作りました。
色んな物の個数を把握するのが大変な人のために制作したのがきっかけです。

PCのマウスで操作するタップモードと、Scratchのビデオモーションを使ったモーションモードがあり、
手が汚れてパソコンを使えない人のことも考えて作られています。

〜審査員からのコメント〜

・プロキッズ代表 原
プレゼンテーションが非常に上手でした。
発想力も優れており、例えば手が汚れているときに操作できる機能や、隠す機能を取り入れた点など、周囲の意見を活かしてアイデアを広げています。
また、スクラッチで作成されたプログラムも完成度が高く、変数名やリストの処理など細部までしっかり作り込まれています。

・名古屋工業大学 打矢教授
この作品は発想力が高く、現在学んでいるプログラミング言語の限界を探りながら新しい提案に挑戦している点が評価されます。
今後もプログラミングを楽しみながら頑張ってほしいと思います。

特別賞 6名

フェイ キーガン 総一朗さん 「Average Undertale Practice Game」 Scratchコース

フェイさんは、世界中で人気のあのゲームの練習ができるAverage Undertale Practice Gameというアプリを作りました。
Undertale(アンダーテイル)をプレイしている時に、予想外の攻撃に悩まされなかなかクリアすることができなかったので、
自分と同じ悩みを抱える人のために開発されたアプリです。

全部で5つのステージがあり、飽きることのなく楽しむことができるようになっています。

〜審査員からのコメント〜
Undertaleの難易度を簡単にしたバージョンを作り、ゲームのクオリティが高かった点が評価されました。
日本語でプレゼンを行い、少し大変そうでしたが、それでもしっかり説明できていた点も考慮しています。
全体的に、完成度が高く良い作品でした。

高橋 里緒さん 「フェンシングオリンピック」 Scratchコース

高橋さんは、フェンシングが上手くなるようにフェンシングオリンピックというゲームを作りました。

ランダムで動くCPUと対戦するゲームで、自分のキャラクターをキーボードで操作し、剣が相手に当たったら得点が追加されます。
イラストにもこだわっていてとても臨場感があり、引き込まれる作品です。

〜審査員からのコメント〜
自分の動きだけでなく、相手の動きが自動で動くようにプログラムされており、当たると後ろに下がるなど、実際のフェンシングのような動きを再現しています。
また、当たり判定や動作をボタン操作に合わせて切り替える仕組みも工夫されており、これが評価されています。

中河原 由乃さん 「自動販売機」 Scratchコース

中河原さんは、Scratchで自動販売機のアプリを作りました。
遠くまで買い物に行くことなく、近くの自動販売機でお買い物ができたら便利だなという考えからこの作品が出来上がりました。

リアルな自動販売機のように、小銭を入れたりおつりのレバーが動き、細部までこだわりが感じられます。

〜審査員からのコメント〜
細かい部分までしっかりと作り込まれています。
例えば、ボタンを押すと光ったり、おつりが出てくる仕組みを実装しており、通常の自動販売機以上の工夫が見られました。
家族の近くの自動販売機をモデルにし、調整やレバー操作にもこだわり、今後はお札や1円玉の追加機能にも挑戦したいという意欲が感じられる作品です。

草地 隼希さん 「KOOV TRUCK」 KOOVコース

草地くんは、KOOVで KOOV TRUCKを作りました。
ドアの開閉、走行、荷台を傾ける機能がプログラムに組み込まれており、本物のトラックのように動きます。
中でも赤外線センサーを使った緊急停止機能では、トラックの進む方向にある物を感知し、近づくと自動で止まるようになっていました。

〜審査員からのコメント〜
センサーやアクチュエーターなどのハードウェアを活用したシステムを構築し、技術的に優れていました。
プレゼンテーションもわかりやすく、KOOVの使い方を丁寧に説明するなど、初めて聞く人にも配慮した内容でした。
また、ハードウェアの調整が難しい中で、試行錯誤を繰り返しながらシステムを完成させた点も評価できます。

井鍋 天夏月さん 「計算ゲーム」 Pythonコース

井鍋さんは、Pythonで小学校低学年向けの計算ゲームを作りました。
足し算・引き算・掛け算の問題を制限時間30秒で解くと、最後に合計のスコアが表示されます。
計算問題の難易度設定や、間違えた際のエラー処理など、細かいところまで工夫が感じられる作品です。

〜審査員からのコメント〜
レベル設計がしっかりしており、単なる計算ゲーム以上に工夫が見られます。
タイマーなどの要素を使って難易度を調整しており、コードも非常に綺麗で整っています。全体的に細かい部分まで気が利いていて、完成度の高い作品です。

中川 明衣彩さん 「やる気すごろく」 Unityゲーム開発コース

中川さんは、Unityでやる気すごろくというアプリを作りました。
勉強する教科をすごろくで選択する面白さがあり、夏休みの宿題をしたくない人も楽しんで勉強に取り組むことができます。
3Dですごろくの世界にいるように感じられる工夫もあり、映像でも楽しめるアプリになっています。

〜審査員からのコメント〜
2Dではなく3Dで表現することで、すごろくの楽しさと課題を両立させた点が評価されます。
シンプルで味気ないものではなく、課題に取り組みたくなるような魅力的な世界観を作り上げたアイデアが素晴らしいです。

互いに刺激しあい、さらなる高みへ

今年の発表会も多くのCodeland生が参加してくれました。

受賞者の作品に刺激を受けて、「明日からもプログラミングをもっと頑張ろう」
とさらなる高みをめざすきっかけになっていれば嬉しいです。

参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
来年の開催をお楽しみに!