【すごい人インタビュー】未来を生き抜く子供たちへVol.2:Microsoft MVP 加藤広務さん

2021/02/25 お知らせ 記事

プロキッズのインターン生の浜野栞です。

プロキッズの「未来を生き抜く子供たちへ」の第二弾。

ITの世界で活躍する人たちは、どのようにプログラミングを学んだか?

そして今学生に戻ったらどのように働くかといった、普段聞けないような質問を通して、プログラミングを頑張る子たちや親御さんへ熱いエールを送ります。

これからの未来を生きる子どもたちの何かのきっかけとなれば嬉しいです。

※第一弾はこちら

<加藤広務さんプロフィール>

2021年2月にMicrosoft MVP (Windows Development)を受賞
現在は、株式会社ホロラボにてHoloLensを使ったMRアプリケーションの開発に従事。
最近興味があるのは、HoloLens、C#, UE4, TypeScript, Reactなど。
 

趣味で購入したHoloLensがきっかけで今の仕事に

 
――現在のお仕事は何ですか?

株式会社ホロラボで、HoloLens(以下、ホロレンズ)を使用したMR(※)アプリケーションを作っています。

ホロレンズが発売された4年前に、純粋に興味を惹くものだったため趣味でホロレンズを購入したことがきっかけで今の会社にいます。

※MR:Mixed Realityの略語。複合現実と呼ばれ、仮想現実と現実世界を融合させた世界を作る技術。
 

――ホロレンズとはどのようなものでしょうか?

マイクロソフト社が開発した、頭につけるグラス型のウェアラブルデバイスです。

ホロレンズを使うことで現実空間にCGがリアルタイムに合成でき、実際には存在していないものがあたかも存在しているように見えます
 

HoloLensを装着した様子


 
――HoloLensを使って今まで作ったプロダクトで思い入れのあるものはありますか?

いろいろとありますが、公開できるものとしてはNHKで放送された東日本大震災に関する番組のプロジェクトが思い出深いです。

震災前の写真を多く集めて、MRの技術を使って過去の様子を現在の被災地に映すことで、以前の風景を再現できるアプリケーションの開発に関わらせていただきました。

【ご参考】NHKのサイト「3月11日 復興へ “影”を“光”に変えよう」

 

プログラミング上達のコツは1日25分

 
――最初にプログラミングを始めたきっかけを教えてください

小学生か中学生の頃に、家にあるパソコン(PC-9800)でBASICという言語を初めて触りました。

元々ゲームが好きだったので、その延長のような感覚でパソコンを触り始めて、ボタンを押したらキャラクターが動くものや音が鳴るものを作りました。

自分で書いた通りに物事が進んでいくのがとても面白くて、そこから始めました。

 

――何も知らない所からプログラミングの勉強って難しくないですか?

実際に手を動かしてプログラミングしながら進めてみることが多いです。

やはり、手を動かすことで定着率は上がると思います。

 

――他にプログラミングが上達するコツはありますか?

継続することが大事だと思います。

最近では1日25分は仕事以外のプログラミングをすると自分の中で決めて、最初は100日くらい続けてみようと思っていました。

100日続けたけれど終わらせるのはもったいないので今も続けていて、1年間はやりたいと考えています。
 

オンラインインタビューの様子


 

自分のやりたいことや好きなことを仕事に

 
――もしも今大学生だったら、どんな就活をすると思いますか?

普通の就活はしないと思います。

今はTwitterなどで自ら情報を発信していくことができるので、自分のポートフォリオをシェアします。

そして、やりたいこととマッチしている会社に対して直接アピールしていくと思います。
 

 
――子どもたちに何かメッセージをお願いします!

自分の「やりたい」と思ったことを「やってみる」のが一番大切です。

今の時代、好奇心さえあれば、いくらでも知識を得ることができると思います。

 
――子どもの成長を見守る親御さんにもメッセージなどありますか?

子どものやりたいことを尊重してあげることが重要だと思います。

強制してしまうと、やりたいことだったのにやる気がなくなってしまうこともあると思います。

 

インタビューを終えての感想

 
プログラミングを楽しみながら、継続して勉強をしているところがすごいと感じました。

自分の本当に好きなことを仕事にしている姿はとても楽しそうで、私自身の勉強のモチベーションもあがりました。

この記事を読んでくださった方が「好きな分野の勉強をしてみよう」と思っていただけたら嬉しいです。

広務さん、お忙しいところインタビューありがとうございました!