【プレスリリース】AIとIOTを駆使して暮らしをもっと便利に! 顔認証を用いた「次世代インターホン」を中高生が2日間で制作

2019/03/22 お知らせ 記事

聴覚障がい者が抱える課題を自らの手で解決するKDDI主催のIT教室をプロキッズが今年も支援

株式会社プロキッズ(本社:東京都台東区、代表取締役社長:原 正幸、以下 プロキッズ)は、KDDI株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:髙橋 誠、以下、KDDI)主催のろう学校に通う生徒を対象とした「聴覚障がい者向けIT教室・2019」(以下本教室)について、企画から教材開発、当日の講師まで支援しました。

イベント時の集合写真

本教室は、KDDIオフィスにて、2019年3月16日(土)~17(日)の2日間にかけて行われました。ろう学校に通う生徒が、日頃から不便に感じることを、自らの手で解決することがゴールです。今回は中学校1年生〜高校3年生までのプログラミング初心者のろう学校生が集まり、「玄関のチャイムが聞き取れない」という課題に対し、AIやIoTを活用した「次世代インターホン」を作ることになりました。

「次世代インターホン」の概要

「次世代インターホン」では、インターホンを押した時に、顔認証で人物を判定し、来訪者の名前や写真を自分のスマートフォンへメールで通知してくれます。また、メールに返信することで来訪者が待つインターホンの画面にメッセージを表示でき、口頭での会話が難しい聴覚障がい者がやり取りすることができます。外出中などインターホンにでられないときでも来訪者をお知らせすることができます。

協力し合いプログラミング開発する様子

本教室では、プログラミング言語であるPythonの説明に始まり、人工知能の開発まで行いました。人工知能の分野では、自分や友達の顔写真をパソコンに学習させ、人物の判定を行い、インターホンとメールを連携させるプログラミングにも挑戦しました。来訪者の名前だけでなく、画像データをメールに添付することで、誰が来たかをわかりやすくお知らせするようにしました。

来訪者の画像データをメールに添付して通知

完成発表会では、インターホンの音が聞こえなくてもお互いにやり取りできる様子を実演しました。その後のプレゼンテーションでは、「自分の力でプログラミングできるようになりたい」、「今回作った作品を改造していきたい」など、これからもプログラミングを続けたいという意見が多く見受けられました。

今回のイベントで使用したRaspberry Pi、カメラ、3.5インチディスプレイなどの開発環境は、イベント終了後も自分たちで継続して開発が続けられるようプレゼントし、今年度のIT教室は幕を閉じました。

デモでは小型ディスプレイにインターホンを表示して実演

なお、終了後のアンケートでは参加満足度100%という結果でした。「情報系の大学に進むきっかけになった」「ITに対する興味が強まった」「顔認証システムを応用して自分のアバターを作成したい」といったコメントがありました。

デモとプレゼンテーション発表の様子

プロキッズでは、障がい者の雇用促進という社会課題に対しても、今回のようなろう学校の生徒達へのIT教育を通して、職業の選択肢を増やすきっかけを作っていきたいと考えます。

【イベントの概要】
■日時:2019年3月16日(土)~17日(日)9:00~18:00
■場所:KDDIオフィス (東京都千代田区飯田橋3丁目10番10号 ガーデンエアタワー)
■内容
「聴覚障がい者向けIT教室・2019」~次世代インターホンを作ろう~
・人工知能の基礎
・「次世代インターホン」制作〜発表
■対象:東京都立中央ろう学校に通う中高生
■主催:KDDI株式会社
■関連記事
・ 聴覚障がい者向けIT教室(次世代インターホン開発)の実施について(KDDI)

参考:前回の聴覚障がい者向け IT教室支援「音声認識IoT」制作

テレビや会話の声が聞き取りづらいという課題に対し、音声認識して文字化までできるIoTを1人1人が開発しました。
本取り組みは、文部科学省の平成30年度「青少年の体験活動推進企業表彰」にて「審査委員会奨励賞」を受賞しました。
詳しくはこちら


前回は授業中の先生の声を文字に変換するIoTを開発

【ご参考】株式会社プロキッズ
子どもたちが未来を生き抜くために、自ら挑戦し、学べる場を目指し、これまで約3,000名以上の子供たちにスクールやイベント・展示会でプログラミングの楽しさを伝えてきました。シンガポールや上海などのプログラミング教育現場にも訪れ、先進的な事例を多く取りいれています。

※「Raspberry Pi」は英国Raspberry Pi財団の登録商標です。
※記載されている会社名および商品名は、 各社の登録商標または商標です。